【精神科リハビリ話(その5)】マインドフルネス=瞑想とは限らない

2023.04.27

 ここ数年、ストレス軽減の手法として「マインドフルネス」の考え方が広まりました。「マンドフルネス」とは「ただ目の前のことに集中する心の状態」のことですが、そこへ至る方法として「瞑想」が多く紹介されています。SNSにも色々な動画があり、気軽に取り組める半面、「続かなかった」という声も聞きます。では「瞑想」ができなければ、マインドフルネスにはなれないのでしょうか?

 実は「瞑想」はあくまでも手段であって、「散歩」や流行している「サウナ」、「洗い物」「飲む・食べる」といった活動・行為も、行い方次第でマインドフルネスにつながると言われています。「とも」で行う活動では、例えば「卓球」は、目の前のボールに集中して、打球音の心地よさを感じながら、気持ち良く体を動かして、ひたすら楽しむことで、マインドフルネスに近づくことができます。

 そう考えると、大人になると縁遠くなりがちな「童心にかえって夢中になる」ことは、実はマインドフルネスに近い行為なのかもしれません。
 

  1. 『デイケアとも』の利用をご希望の方は、見学・体験および利用登録が必要です。詳しくは、「ご利用について」をご覧ください。