精神衛生研究所について

仁明会精神衛生研究所は、昭和30年武庫川病院が共同募金会から寄付をうけ、財団法人仁明会を設立したのと同時に、精神衛生に関する研究施設として設立されました。設立当初は、当時大きな社会問題でもあった覚醒剤などの薬物依存に関する研究を目的としていましたが、その後、時代の変化により、研究のテーマも変遷し、現在では、主として老年精神医学、ことに認知症や老年期のうつ病などについて、小規模ながら、質の高い成果を求めて活動を行っています。これまでは、兵庫医科大学精神科教室の支援をうけながら、研究所に兼任として関わっている仁明会病院の医師が活動の中心となっていますが、その研究成果は年1回3月末に、当研究所が刊行している「仁明会精神医学研究」誌に研究論文として発表しています。大学や公的研究所と違って、あくまで精神科医療に直接役立つ知識や知見の集積を行うというのが研究活動の目的です。

初代所長三好功峰先生は、日本神経精神医学会を設立し国際神経精神医学会理事長として活動され、老年精神医学領域の活動とともに、神経精神医学(アルツハイマー病、血管性認知症その他の認知症性疾患や、その他の大脳疾患・神経疾患における精神症状についての研究分野)の発展に大きな貢献を果たされていますが、2009年9月には、国際神経精神医学会と仁明会の共催で、神戸において、「国際神経精神医学会・神戸カンファレンス」を開催し、その成果を英文単行本にまとめました。

また、精神科看護の専門家として活躍してこられた仁明会病院前看護部長・大塚恒子さんが副所長として活動しており、精神科職員の研修業務、精神障害に関する講演活動、知識の積極的な普及活動を行っています。

三好功峰先生の後を引き継ぎ、2018年4月から武田雅俊前大阪大学精神医学教授が所長を勤めることになりましたが、兵庫医科大学精神医学教室をはじめとした近隣の医療・教育機関と更なる連携を深めて活動を続けていきます。

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仁明会精神医学研究2011
Neuropsychiatric_Cisorders